ガントリーローダーの欠点を克服したガントリーローダーとは?
はじめに
深刻な人手不足が続く昨今、加工業、製造業では現在自動化を進めようという動きが急速に高まってきています。
本ソリューションサイトを運営している扶桑精工株式会社では、リバースエンジニアリングの他、加工機の自動化を行った実績もございます。
今回は、ガントリーローダーの説明と、扶桑精工株式会社が製作した、オリジナルガントリーローダーについて2回に分けてご紹介します。
ガントリーローダーの欠点って?
前回のコラムでは、ガントリーローダーの利点として、『省スペース』、『作業スペースの確保』を挙げました。
いいことずくめに思えるガントリーローダーですが、欠点もございます。

1 設備移動が難しい
ガントリーローダーは工作機を囲うような形で据え付けられる設備です。高さもあるため、それを支えるだけの柱も必要となります。
一度据え付けると、移動するにはガントリーローダー上部の構造部を取り外し、柱を撤去し、工作機を動かしてまた据付を行う…と、頑丈なフレームを移動させるのには非常に手間がかかります。
2 工場の高さが必要
ガントリーローダーはロボットアームを上下させることで加工機の取付面や材料置台にアクセスします。
ガントリーローダーは直線的な動きができるスライダーをいくつも組み合わせた構造になっているのですが、ロボットアームを上に引き上げると、ロボットアームが上下できるストローク分スライダーが上に上がってしまうため、その分の工場の高さが必要となります。
更にその状態で横行を行うため、加工機上空に非常に大きなスペースが必要となります。
工作機を扱うような大きな工場では、工場の梁を利用したクレーンを使用している場合が多いのですが、高さが必要なガントリーローダーとクレーンはお互い干渉してしまうため、非常に相性が悪いという問題があります。
高さの問題を解決した新たなガントリーローダー!

扶桑精工株式会社のガントリーローダーは上記の問題を解決するために、ロボットアームを上下させる機構に更に回転ができる機構を追加しました!
スライダーが上昇すると同時に回転し、上昇しきった段階でちょうどスライダーが90度横に倒れた形となり、スライダーが上に飛び出ることを防ぎます。
これにより、上昇したストローク分高さが必要だったスライダー部分を横に倒すことができるようになりました。
また、回転機構を備えたことで従来のガントリーローダーにはない柔軟な動きが可能となりました。
本機械では、材料を回収後、持ち直す反転用の台をフレームの上に設置しています。
フレーム上にあることで、工作機により近い位置で材料の持ち直しが可能になり、移動距離が短くなった結果、タクトの短縮に繋げることができました。
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