リバースエンジニアリングで注目するポイントとは!?<その1~銘板~>
リバースエンジニアリングと一言にいっても、相手は多種多様な機械や部品。そんな様々な種類の対象を相手にリバースエンジニアリングの解析を進めるのは容易なことではありません。
実は、リバースエンジニアリングを進める際、必ず注目する点がいくつかございます。
その注目ポイントをいくつかのコラムに分けて解説いたします!
銘板って?
リバースエンジニアリングをする際、まず対象の機械、部品であればそれが組み付いている機械の銘板をチェックします。
銘板とは、機械の名札のようなものです。基本的に型式、製造日、シリアルナンバーが刻まれており、モーターでは出力なども記載されています。
なぜ銘板を見るの?
1.銘板は出身地のわかる名札!
例えば、壊れて止まってしまったが、製造していた会社が無くなった古い機械の部品をリバースエンジニアリングする場合、作った会社がわかっても頼める先がないのだから、その銘板をチェックする必要はないのでは?と思ってしまうかもしれません。
しかし、製造元がわかることはリバースエンジニアリングでは大きなメリットに繋がります。たとえ今生産していない機械でも、その情報を引き継いでメンテナンス業務を行っている会社などもございます。同じ機械を持っている会社があれば、そこで現存して稼働する機械を参考にして、より正確な解析を行うことも可能です。
このように、銘板で製造元という出身地がわかれば、様々な方向からのリバースエンジニアリングのアプローチが可能となります。
2.型式、シリアルナンバーは超重要!
リバースエンジニアリングを行う際、まずこの機械がどのようなものか?どのような性能を持っているか?などの調査から入る場合が多いです。
その際、銘板で型式がわかっていると、その情報からその機械がどれだけのスペックで何をする機械なのか?という部分が鮮明になります。
そうすることで各部品の役割が見えてくるので、リバースエンジニアリングを進めていくにあたってはとても必要な情報となっています。
また、シリアルナンバーも重要です。機械に組み込まれている部品によっては特注品の可能性もあります。
その場合にも機械の情報をさかのぼって特定するために、シリアルナンバーの情報から内部の部品を特定するケースが多々あります。
古い機械の現物から図面化する際には是非ご相談を!
銘板が重要だとこれまでご説明させていただきましたが、もちろん問題のある古い機械の中には銘板のない、消えていて見えない機械などはたくさんあるかと思います。
その場合でも当社にご相談いただければ、対応させていただきます!
もし古い機械でお困りごとがありましたら、是非下記フォームからお問い合わせください。