技術情報

他社製金型のリバース対応事例

はじめに

古い機械でお困りごとがあった際に一番問題になりやすいのが壊れた部品の修復です。
部品の図面が存在するならそれを元に新たに作り直すことができますが、古い金型では図面が存在しない場合も多く、そこで修理を断念してしまう方も多いです。
そんなときにリバースエンジニアリングによって部品の図面を作成して金型の復元を行うことができます。金型メーカの経験を活用し、部品の復元、金型合わせの調整を実施することにより、元の製品を成形できる金型を復元できる可能性があります。

1.現状の把握

今発生している不具合の内容を聞き取りさせていただき、金型の状態を確認させて頂きます。
今回の事例では、製品の四角穴形状を形成している部位(固定側金型凸形状、可動側金型凹形状部)の内、金型凸部位の形状が何らかの原因でちぎれてしまい、製品として四角穴形状が成形されないという不具合でした。

2.復元の検討、新構造反映、原因の除去

当金型の製作元メーカ様は廃業されており、お客様の手元には2Dの平面組図(紙)と、製品の3Dモデル、2Dのデータ(.dxf)をお持ちでした。 その為、費用のかかる3Dスキャンは実施せず、頂いた情報を元に、足りない情報であるZ方向の型測を行い、2Dデータに3D製品モデルをデータ上で配置、Z方向の座標を固める設計作業をまず実施しました。 その上で、該当部位を入子化する方策を検討し、入子の新作、主型の入子用のインローポケット加工を実施し、形状が復元できるベースを作り込みさせていただきました。  

また、新作した入子を組み込むだけでは、元のちぎれた原因が解決されておらず、また破損する可能性があります。 そこで金型の突合せ確認を進めていった結果、相手側(突合せ金型凹側)のインロー側面が長年の成形によりガタガタの面となっており、応急処置で手直しされた溶接痕が悪さをし、四角形状の側面一方向に強い当たりをつけている事が分かりました。 この原因を除去するために、凹側の側面をいったん一律溶接を実施し、放電加工にて形状寸法をしっかり出す修正を施しました。 修正後の金型突合せ確認では均一な当たりとなり、破損原因の除去にも成功しました。

古い金型のお困りごと、相談は是非当社に!

金型部品の図面化の他、当社では具合の悪くなった古い機械など、機械に関するご相談も承っております。古い金型、古い機械でお困りごとがございましたら、是非以下のお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください!

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