リバースエンジニアリングの技術 ~材料、材質の調査~
はじめに

リバースエンジニアリングで古い機械の修理として部品を再生する際、頭を悩ませるのが部品の材質です。
破損した部品と同じ材質で作る場合、元の部品があるのだから測定器具などで測ったり、色で見て簡単に判別できるのではないかと考える人もいるかもしれませんが、なかなかそうもいきません。
本コラムでは、材料の特定の問題と、材料、材質を決定する際の方法についてお伝えします。
材料の特定が難しい理由
1.種類が豊富

例えば錆びにくいと有名なステンレスを例に挙げると、大まかな特性ごとに分けてもオーステナイト系、フェライト系、マルテンサイト系と分類されます。
そこから更に用途や材料に含まれる成分の違いで細かく分類されるため、とても多くの種類があります。
そのため、用途や見た目で簡単に特定といったことができません。
2.見た目での判別が難しい

材質によって色の違いや光沢に差はありますが、総じて基本的に銀色です。
色による特定は非常に難しく、また、表面にメッキや塗装がしてある場合はさらに判別が困難になります。
3.材料の測定が難しい

金属材質の測定ではお手軽に使えるハンディタイプの蛍光X線分析装置がありますが、炭素量の測定に不向きという弱点があります。
炭素量を正確に測る場合、炭素・硫黄分析装置(燃焼法)などがありますが、検査する材料の一部を削り取る必要があるため、元の部品を傷つけなければならないという難点があります。
ではどうやってリバースエンジニアリングをする際、部品の材料を選ぶのか?注目するポイントを次回のコラムにて掲載いたします。
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