技術情報

リバースエンジニアリングの技術 ~用途による材質の選定その1~

はじめに

リバースエンジニアリングで古い機械の修理として部品を再生する際、頭を悩ませるのが部品の材質です。
破損した部品と同じ材質で作る場合、元の部品があるのだから測定器具などで測ったり、色で見て簡単に判別できるのではないかと考える人もいるかもしれませんが、なかなかそうもいきません。
本コラムでは、前回の使用用途や環境から材料を決定する点を掘り下げて、具体的にどういった場合でこの材質を選定するのかをお伝えします。

どんな場合にどういう材質を使う?

1.機械の力を伝える部品

機械の動力を伝えるシャフトやギヤなどは機械構造用炭素鋼と呼ばれるS45Cを用いることが多いです。
理由としては、強度と加工性のバランスが良いため、広く一般的に機械内部に用いられる材質だからです。
また、炭素を含んだ金属であるため、焼き入れ焼き戻しによる熱処理によって、硬度や粘りを与えることができます。
熱処理を加えることによってギヤの歯など一点に大きな力がかかる場合でも破損しにくい部品となります。

2.水気の多い環境にある部品や人目につきやすいカバー部品

金属にとっての大敵といえば水分です。
野外や洗浄などで水がかかる機会の多い場所には、一般的にも錆びにくいことでよく知られているステンレスを選定することが多いです。
特に錆に強い材質を耐食性が高いと言い、耐食性の高いステンレス材としてはSUS304が挙げられます。
ちなみに一般的に言われている錆びにくく、磁石にくっつかないステンレスはSUS304のことを言い、SUS430など磁石にくっつくステンレスもあります。
また、ステンレスは鏡面仕上げやヘアライン加工などの表面仕上げを施すことで高級感のある仕上がりとなるため、カバーなどにも用いることができます。

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