リバースエンジニアリングの技術 ~用途による材質の選定その3~
はじめに

リバースエンジニアリングで古い機械の修理として部品を再生する際、頭を悩ませるのが部品の材質です。
破損した部品と同じ材質で作る場合、元の部品があるのだから測定器具などで測ったり、色で見て簡単に判別できるのではないかと考える人もいるかもしれませんが、なかなかそうもいきません。
本コラムでは、前回、前々回に引き続き、具体的にどういった場合でこの材質を選定するのかをお伝えします。
どんな場合にどういう材質を使う?
5.傷つきやすい加工品と接触する箇所

加工品を搬送するコンベヤなどには、ほとんどの場合、両側に加工品が落下しないようにするガードが配置されます。
仮にこのガードが加工品よりも固い金属部品だったりした場合、加工品に傷がついてしまう可能性があります。
また、加工品を掴んで運んだりするハンドの先端なども固い素材だと加工品を傷つける可能性があります。
加工品に触れる箇所にはエンジニアリングプラスチック、通称エンプラと呼ばれる、樹脂材料が使われることが多いです。
エンプラと一言にいっても金属材料並みに種類が多く、これもまたどこかのコラムでまとめたいですが、条件にあてはまった正しい材料を選ばないと、最悪の場合部品が破損する可能性もあります。
今回のガードなどの場合、自己潤滑性を持つ、摩擦係数が少ないPOM(ポリアセタール)や、UHMW-PE(超高分子量ポリエチレン)といったエンプラが選ばれます。
更にそこから、食品関係か、また水がかかる環境か…といった条件によってもそれぞれの材料で吸水性、耐食性、耐摩耗性が違うため、適切な材料を選定する必要があります。
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