リバースエンジニアリングによる安全面の強化 ~エリアセンサー~
はじめに
リバースエンジニアリングは多くの場合、古い機械のもうサポートの切れた部品を再度製作できるようにするご依頼が多くを占めます。
しかし、古い機械は生産能力第一で現代の安全面での基準を満たしていない機械も多く、機械は問題なく動作するが、作業者の安全を考えて新たに部品を製作してほしいというご依頼をしていただくケースもございます。
今回のコラムでは、そんなお悩みの一部をご紹介いたします。
見えないのにしっかり監視!エリアセンサー

安全性と作業性は両立が難しい性質です。
作業者と機械の間を遮るものがなければ作業性は上がりますが隔てるものが何もないため、動いている機械にも触れることになり、安全性は下がります。
しかし、柵に鍵をかけて入れないようにすると、作業者は機械に近づこうとするたびに鍵を開けて扉を開く必要があり、また、扉のある所からしか機械に近づけず、道具や台車の通り道が制限されるなど、作業性は下がってしまいます。
頻繁に作業者が出入りする必要があり、かつ、稼働中の機械にすぐに触れられる位置ではない場合、エリアセンサーが活用されます。
エリアセンサーとは、大まかに2種類に分けられます。
一つは、両側に配置したポールのような機器からレーザー光を射出し、ポールの間を通過するとセンサーが検知するライトカーテン方式です。
もう一つは、円形の部品が上についており、内部でレーザー光を射出する機械が常に回転し続けて一定範囲の物体を検知する方式です。
特に後者はソフトウェアを用いることで検知範囲を自由に設定することができる上、検知距離によって送る信号を変えることができるので、この範囲までならゆっくり動作して、更に近づくと停止、という設定も可能です。
このように柔軟な設定が可能なうえ、障害物もないため作業性も落ちにくいのが利点なエリアセンサーですが、障害物がないゆえに進入禁止のエリアがわかりづらいということと、設定範囲が機械に近すぎた場合、エリアに入ったことを検知して止まる前に作業者が機械に触れられてしまう可能性があるということです。
エリアセンサーだけ置かれているような環境ですと、横を歩いている作業者がふと足を踏み込んでしまう可能性があります。
そのため、実際は安全柵の中で動きたい範囲、作業性を向上させたい箇所にエリアセンサーを配置することで物理的な安全とセンサーによる作業性を合わせた安全面の強化が多くみられます。
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